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ファイル №002

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翻訳者

Translator

西川 達也

TATSUYA NISHIKAWA

広島公立高校で英語教員として30年勤務した経験を活かし、現在は学習塾講師と家庭教師をしています。

Prologue

【時間配分が合否を決める!】


センター英語の時間配分は 配点を意識すること!
私は県立高校で30年間ほど英語を教えてきました。
そしてたくさんの高校生と関わる中で、英語に関するたくさんの質問を受けてきました。 その中でも多くの高校生が次のような悩みを抱えていたんですよ。

  • 「センター英語は最後の長文までたどり着けなくて、5点と6点の箇所をたくさん落としてしまうんですよ。」

これは完全に致命的な問題です。
設問には、2点と4点と5点と6点とがあります。 第1問から順番に問題を解いていくと、2点の箇所に時間を使い過ぎてしまうんですね。 この考え方には賛否両論があるんですが、5点と6点の箇所を優先的に解いて、2点の箇所には時間をかけない戦術を使うんですよ。 ですが2点の文法問題は、受験期には必死になって勉強をする項目ですよね。 そこに時間をかけないということは、文法問題を頑張って勉強した時間を無駄にしてしまうことになるんですよ。 だから勇気を持って、2点の問題は最後の数分で済ますことがポイントなんですね。
これまで何人もの高校生がセンター英語の自己採点をする姿を見てきましたが、2点の箇所を全滅しても「150/200」をキープする生徒がいました。 それだけ2点の箇所にこだわらないことに重要性があるんですよね。




1. センター英語は時間配分がキモ!最後の長文にたどり着く方法!


イントロの部分で最後の長文「第5問」「第6問」にたどり着けなければ、センター英語では高得点が取れないことを説明しました。
センター英語はとにかく時間配分がキモなんですね。
ということは、最後の長文「第5問」「第6問」からスタートすれば良いのです。 そうすれば長文問題を確実に解くことができますからね。 つまり2点の箇所を後回しにするんですね。 しかしこの戦術は、慣れるまでは勇気とトレーニングが必要です。 それは第1番や第2番の2点の問題を解いてからウオーミングアップをして長文問題に当たりたいと考える受験生もいるからですね。 ですが、あなたはこの順番の解き方はやめましょう。
何度も言いますが、センター英語は時間配分がキモなんですね。
センター模試でもセンター英語でも、まずは長文問題からスタートする心の準備が必要なんです。 この戦術のトレーニングには少し時間がかかるかもしれません。 しかしあなたの偏差値は必ず上がります。 それは5点と6点の失点が確実に減るからです。 長文から問題を解くことに関しては賛否両論がありますが、高得点を取る高校生は最後の長文「第5問」「第6問」からスタートする訓練を夏休み前からトレーニングをします。
センター英語は時間配分がキモだからなんですね。
その代わり、センター英語で頻出の英単語集は「DUO3.0」を駆使することになります。 これは他社の英単語集とは差別化されていて、英単語集というよりも例文集に近いと言った方が正確かもしれません。 例文の中で、関連性の強い英単語をセットで覚えていこうというコンセプトで作られています。 英単語を単独で覚えるのは無理がありますので、「DUO3.0」は非常にお勧めです。 昼食後は、図書室で黙々と英単語や古文単語を覚えている熱心な高校生の姿を見かけてきました。 そういった生徒のほとんどは志望校に合格して卒業しました。 その努力がなければ、最後の長文「第5問」「第6問」からセンター英語をスタートすることはできませんよ。 長文問題からスタートすることは、大変な努力を要することなんです。
それでは各問題の配点を説明しましょう。


2. 各問題の配点と解答の優先順位を熟知して試験に臨もう!


センター英語は時間配分がキモですので、配点が高い最後の長文「第5問」「第6問」の優先順位を高めましょう。 そして第3問Cに「3人の意見を集約する」問題があるんですが、そこも6点の問題です。 3問ありますので「18点」の配点となります。
ここはそんなに難度が高いわけでなく、さらに読まなくても良い部分が多いので、短時間で「18点」をゲットしたい箇所なんですね。 そしてその直前にある第3問Bはなかなか厄介な問題なんです。 数段落の問題で構成されているのですが、4つの下線の中から「不要な文」を取り除くという問題なんです。
基本的には、先頭の2~3行の内容と矛盾するものを取り除けば良いのですが、「これはこの英文にはそぐわないな。」という選択肢が非常に難しい問題があるんですね。 この設問は、難しいものを作ろうと思えばいくらでも難しいものが作れる厄介な設問ですよ。 そして第4問なのですが、「グラフやチャート」を読み取る問題です。 これを苦手とする受験生が非常に多いのですが、まずは落ち着いて「グラフやチャート」をじっくりと眺めることが必要ですよ。 焦って本文から読み始めないことですね。 ここは5点の問題ですから、まずは「グラフやチャート」が何を説明しているのかを理解してから、本文を読み始めると理解が深まりますね。 センター英語は時間配分がキモなのですが。この第4番だけは焦らずに本文から読み始めない習慣を身につけましょうね。 そして第1番の発音・アクセントと第2番の文法・語法は2点ですので、後回しにして最後に解きます。 そして第3番の「並べ替え英作文」は非常に難度の高い問題構成となっています。 ここは4点の問題ですので、高いのかそれとも低いのかの判断が難しいんですが、最後の方に後回しにすることをお勧めします。 どんなに時間をかけても解けない知識問題だからなんですね。 センター英語は時間配分がキモだと何度も言っていますが、それは配点を考慮しながら、解く順番も意識して説明をしています。
それでは次に、最後の長文「第5問」「第6問」で大きく失点をしないポイントを説明しましょう。


3. 高配点の設問で失点しないために押さえておくべきポイント!


まず心がけてほしいことは、消去法を使って正解を見つけることです。 なんとなく「これ」が正解だろうなあ、という曖昧な選び方では失点が増えるばかりです。 センター英語は時間配分がキモだと何度も言っていますが、長文で時間をかけるということは「5点」と「6点」の失点をできる限り防ぐという戦術なんですね。 とりあえずここで幾らか裏技を挙げてみますので、参考にしてください。 ですがあくまでも、確率の問題ですから、絶対的な解法ではありませんよ。 そこは注意が必要ですね。

  1. 本文とは矛盾したことが書いてある選択肢を消す。
  2. 常識で考えてありえない選択肢は消す。
  3. 長すぎて余分な語句が付随している選択肢は消す。
  4. 本文が負のイメージなのに肯定のイメージになっている選択肢は消す。
  5. 「never」「only」「always」「complete」などの極端な語句は正解になりにくい。
先ほども言及しましたが、絶対的な法則ではありませんので、盲目的に鵜呑みにしないように注意してくださいね。
では次に知らない単語が出てきたときの対処法について説明をしましょう。


4. 未知の単語があっても慌てるな!解決策はある!


センター英語は時間配分がキモだと何度も言っていますが、分からない英単語が出てきた場合に、そこで時間を使ってしまうのは浪費になります。
基本的には第6番の評論は「社会問題」です。
それは「地球温暖化」や「人口爆発」や「南北経済格差」や「少子高齢化」や「国際紛争」などといった困った問題のことです。 ですから評論の中には負のイメージの英単語が多くあるんですね。 だから未知の英単語が出てきたら「負のもの」をイメージして読み進めていきましょうね。 最終段落の解決策には「肯定的なイメージ」の英単語が現れるかもしれませんが、しかし全体的にはマイナスイメージを意識してほしいですね。 実はこれは第5番の小説にも言えることなのです。 小説は「ある日」を境にして、事件が発生します。 ということはマイナスイメージの単語が連続することになるんですね。 最後には幸福な結末があるので、プラスのイメージに英単語があることが多いのですが、重要なことは「ある日」よりも以下に続くマイナスイメージの英単語なんですね。
特に小説は、マイナスの感情を表すイメージの英単語に特別な配慮が必要となります。 そうやって知らない単語の処理をする方法もあるのですが、私がよく使う動詞の処理は、たとえどんな難しい動詞が出てきても「言った」で読み進めていく方法です。
例えば以下が例文です。

  • The judge sentenced that Bob was innocent.
    • ボブは無罪だと裁判官は判決をくだしたの意味ですね。
他動詞「sentence」は「判決を下す」の意味を持つ他動詞なのですが、「言った」で済ませられると考えられませんかね。 特に接続詞「that」の後ろに「SVO」「SVC」などの完成文がある場合は、ほとんど「言った」でなんとかなるんです。 これも私は京都の予備校で教えてもらった裏技です。
今日からあなたもこの「言った」を駆使してほしいですね。 センター英語は時間配分がキモですから、未知の単語に構っている時間的な余裕はないんですよ。 最後に、設問を1秒でも速く解くコツを披露しましょう。


5. 各設問を1秒でも速く解くためのコツを伝授!


センター英語は時間配分がキモです。そして配点も重要な鍵を握ります。 ここでは最後の長文「第5問」「第6問」に特化して、時間短縮を狙った解法の説明をしたいと思います。

  1. 失礼にあたる比較の選択肢は正解になりにくい。
  2. 第5番と第6番の最後の設問は、人生観を大きくまとめてくる。
  3. 第6番は各段落の2?3行に結論があるので、それを別の表現で言い換え型物が正解になりやすい。
  4. 本文の単語が何回も並んでいるので、いかにも正解に見えやすい。
  5. 多義語が含まれる選択肢は正解率が高い。
これらの法則を駆使するだけでも「100点」を超える受験生はいます。 しかしこれはあくまでも裏技です。 お手軽に何とかしようとする少し横着な解法です。 基本的には「DUO3.0」の例文で英単語の習得をして、筆者の主張を正確に理解することが英語の本来の勉強です。
私は京都の予備校で尊敬する英語の先生に言われたことが今でも忘れられません。 「英語は日本語に直すためにあるわけではないんだよ。英文を正確に読んで、それを自分の生き方に活かすことが大切なことなんだよ。」


編集後記


センター英語は25年くらいの歴史がありますが、問題の変更は何度もありました。 その都度、分析と研究を重ねて、来年はどんな形式になるのかを受験生と一緒に考えてきました。 その経験はこの記事を書くに当たって、大きな意味を持ちました。 全部で10個の裏技を紹介しましたが、これはあくまでも偏差値教育の一環ですね。 本来の英語の勉強は、「読む」「書く」「聞く」「話す」ですが、従来の英語教育では4技能の判断はできません。 センター英語は数年後にはなくなると言われていますが、私は日本の英語教育が劇的に大きく変化するとは考えていないんですよね。



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